看板には、
歴史を重ねてきたコーヒーという文字と、
新しくつけ加えられたような紅茶という文字が、
“ケニヤンな”フォントで標される。
店内には、異国からやってきたような民族の置物や本、世界地図が飾ってある。
眼鏡を二重にかけて新聞を読むマスターは、少し低いキッチンで珈琲を淹れる。
テキパキ働く奥さんは私の中学の体育の先生に似ていた。
ぷかぷか浮かぶタバコの煙も、ここでは苦じゃないかもしれない。
ふわふわほろほろとしたチーズケーキは入れたて珈琲に合う。
優しい甘さのチーズケーキと、
珈琲の苦さが出会う瞬間が好き。